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2007.12.23 (Sun)

SS(ショートストーリー) 其の45 雪とセントラル

ノートパソコンで書き込んでいたのは貴司だった!
貴司は半信半疑で、しかし胸は高鳴っていた。

しばらく液晶の画面を見つめたあと、自分はここにいる、しばしば掲示板を見ていつでも返事をする旨を書き込んで、電源を落とした。
「さて、、」
隣の部屋に行く、貴司が起きた部屋と似た感じだ。

貴司「さあ皆、朝だよ」
ひまわりと団吾が眠っている、やはり薄紫色の布をかけている、団吾の方は半分はだけた感じだが^^;
「はい、起きて起きてー」
ひまわり「う、ううん、、」
団吾「ん、、ああそっか、ユーキ君の家に来ていたんだったっス、、」
ひまわり「んん、、ふとんがあったかいよお、、出たくないよお、、」
団吾「起きるっスよ^^;僕と貴司さんは喫茶店の仕事に行ってくるっスから」
ひまわり「う、ううんんん、、、んっ、、」
ひまわりはむくむくっと起き上がった、手探りで枕元の眼鏡を掛ける。

3人は部屋を出て、奥側のリビングらしい部屋へと移動する、白い壁だが床は木を貼っている。
白いテーブルと端には流し台、横には棚があり食器類が並んでいる。
やはり天井に取り付けた石がにぶく明かりを放っている。
貴司が棚から食パンみたいなものを出し、ナイフを手にした時、

!「やあ、おはよう」
眼鏡をかけた40歳ぐらいの男性だろうか、カッターとスラックスを身に着けている。
ひまわり「ユーキ君のおじさん、」
団吾「おはようございますっス。」
貴司「朝食はどうされますか?」
男性「執筆作業が徹夜で続いていてね、、コーヒーをもらえるかな、、?」
眼鏡の男性はユーキの父親的な存在らしい、作家の仕事と、学校の非常勤講師を掛け持ちしている。
平たい石の上にやかんを置き、石の側面の何かの文字に手をかざすと、石が熱を帯び始める、それがやかんに伝わっていく。これも魔石の一種なのだろうか、
厚くなったお湯をコーヒーフィルターに流し込む、1テンポ遅れて琥珀色の液体がビーカーに溜まっていく。
貴司が発言した。
「しかし、この世界は本当に僕の時代に、文明などがそっくりです。まるで機械が魔法に変わっただけみたいに、、」
男性「そうかい、、その機械が一部ではなく、沢山動いているんだね。見てみたいよ。」
団吾「大きな四角い建物がいっぱいで、本当に凄かったっス!」
男性「ほう、、」
貴司達はさっきのパンをジャムなどを塗って食した。

食事が終わって、喫茶店への出勤時間になった頃、
ひまわり「あれ?ユーキ君は?」
団吾「そういえば、、」
男性「またいつものように寝ているんだろう、、何回言ってもこれだ、、悪いが起こしてきてくれないか?」
ひまわり「はい」
ひまわりはリビングの右手の部屋に移動する。

そこはやはり白い壁で、石造りの床に厚い布を敷いているが、一歩入ると空気が違った。
まるで森の中心にいるような、
部屋には植物を何点か大小置いてある、棚の上には飛行機のプラモデルぐらいだろうか、
植物からも「異質」を感じられる事が出来た。観葉植物という感じではなく、伸び方、何より雰囲気が森の中の様なのだ。
部屋の中央に植物と共存するように、ユーキは寝ていた。
薄い布を適当にかけて、パンツだけみたいだ。
ひまわり「もう、まただよ、、ユーキ君、起きて。風邪引くよ、」
ユーキ「んんんんんん、、、んん」
中々起きて来ない、
ひまわりがユサユサとゆする。
ユーキ「ん、、、ああ、ひまわり。おはよう、もう朝?」
ひまわり「みんな朝食終わったよ;」
寝起きはかなり悪い方である、ただこの部屋の異質感はこの少年から来ているのではないかと思った。

なんだかんだと全員が朝食をとり、貴司と団吾は喫茶店のアルバイトへ向かった。
ひまわりとユーキは15歳未満なので、アルバイトは出来ない。ユーキの夏休みの宿題を2人でやることになった、ひまわりの得意分野だ^^。
ひまわり「ここはね、この公式を当てはめて、、」
ユーキ「、、よく分からない」
ひまわり「この括弧の中にそれぞれ数字を入れていってごらん、」
ユーキ「これを、、こう?」
ひまわり「そうそう。」

貴司達は駅の地下一階のコーヒーショップに向かっていた。何と、ここでアルバイトさせて貰っているのだ。
団吾「今日で2日目っスね、お金たまるっスかね。」
貴司「そうだね、2人だからかなりたまるんじゃないかな、お金を貯めてまずセントラルという所に行ってみたいし、中心の街に行けばこの世界のことが分かると思うんだ。」
団吾「そうっスね、この世界の事を探るためにまずは働くっス!」
貴司(^^)
店に着いた、時刻は8時16分である。
カランカラン
貴司、団吾「おはようございます。」
木製のドアを開けて入ると、ヒゲの男性があいさつを返してきた。
「やあ、おはよう。」
「早速、洗い物や食材の準備をしてもらおうか、」
一同「はい」
店のエプロンを身に着けて、溜まった食器の洗浄、保冷庫から食材を出したりし始めた。

!「ちょっと兄ちゃん、モーニングのパンと卵が来てないんだけど」
洗い物をしている団吾に男性のお客が話しかけて来た。
団吾「はっ、はいっス;」
「え~とこれっスかね、、;マスター、、」
マスターは他の客の注文を取っている。
団吾「まずいっス、、え、え~と卵はゆで卵でいいっスかね?」
客「えー、いつも通りだよ。」
団吾「いつも通りっスか、、;た、貴司さん補助お願いしますっス」
保冷庫を整理していた貴司が手伝いに来た。カウンターの中だけの作業場だからヘルプは呼びやすいだろう。
貴司「どうしたんだい?」
団吾「実はかくかくじかじか、、」
貴司「なるほど、お客様これからお出ししますのでもう少しお待ち下さい、先にトーストをお出しします。」
「今のうちにマスターに卵のことを聞いて来てくれるかい?」団吾に耳打ちする。
団吾はマスターに聞きに行った。
「マ、マスターあのお客さんの卵はいつも何を出してるっスか?」
マスター「!ああ、、オムレツで。中はふわっとね。」
団吾「ふわとろ!;、、マスターお願いしますっス。」
マスター「こっちも忙しいから、頑張って^^」
団吾「ええ?;、、わ、分かりましたっス」
団吾はしぶしぶ卵を割って熱したフライパンみたいな物に流し込んだ。
固まらないように、外側が焼け次第、たどたどしい手つきで、折りたたんでいく。
形はアレだが、中はおそらく半熟であるオムレツが出来上がった。
団吾がお客さんに差し出す。
「ど、、どうぞっス;」
客は黙って食べ始めた。

、、「兄ちゃん!」
団吾「!は、はいっス、、;」
客「、、悪くはねえぜ。美味い。」
団吾「え、、、、、あ、ありがとうございますっス!」
団吾はホッとした様子だ
客がさらに続けて喋る。
「兄ちゃん達さあ、、変わったナリして「ここ」のモンじゃねえだろ?何か働いてる理由があんのか?いや、ここの常連だから気になってな」
団吾「あ、、じ、実は、、」
団吾は別世界からこの世界に来た事、5人目の仲間に出会った事、魔王を倒す目的、人を探している事を話した。
その男性客が答える。
「へ~っそら大変だな。、、そういえば兄ちゃんたちみたいなナリをした奴を見たぜ、何か男の二人組みだったかな、、。」
団吾「ええっ!?」
貴司「、、!?」

(続く)
とりあえず、古代編の掘り下げを始めてみました。;
季節に合わせて、常冬の世界にしてみたんですが、いかがでしょうか。
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