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2007.08.24 (Fri)

SS(ショートストーリー) 其の21 赤い河

団吾の「結構強かった」という発言に皆は驚いた。
ひまわりが聞き返す。
「えっ、、?」
団吾「腕の力、結構強かったっス」
ひまわり「ほ、本当?」
団吾「うん、苦戦したっス。、、」

実際は団吾にはまだ余裕があった。
だが、ひまわりの得体の知れない「気迫」を感じたのも事実であった。

そして夜、
団吾「ひ、ひまわり君、、朝は結局食べなかったんっスか?」
ひまわり「、、いや、、貴司さんに、」
団吾「そうっスか、、あの、、」
「今朝はごめんっス、、」
「苛立っていて、つい心にもない事を、、」
ひまわり「あ、、僕の方こそ、、ふてたりして、、;」
2人はバツが悪そうに、見詰め合って小さく笑った。
団吾「ははは、、」
ひまわり「ふふ、、」
そして夜が明けた

乗車3日目の朝
団吾「今日の夜ごろには都に着くと思うっス」
皆それぞれの反応を示す
陽太「おーっ、やっとかよ。長かったなア」
貴司「そっか、、」
ひまわり「今日の晩なんだね^^」
団吾「そうっスよ。大きな町っス、僕の家もあるっス。」
一同「家!」
貴司「そっか、都の出身だって言ってたね。」

昼12時頃、外も街の風景が増えてきたみたいだ。
貴司「大きな建物が増えたね、、賑やかだ。」
陽太「賑やか~だよな。」
団吾「近隣の町みたいっスね、もう空が赤っぽく、、」
陽太「胸を焦がし続ける情熱の淵で~力尽きるまで踊れ 赤い陽炎~♪」
しばらく走っただろうか、
4人の眼前に一筋の「河」が見えた。
貴司「河が、、赤い」
ひまわり「凄い、、色だよ、、」
濁った感じの、トマトのような色の河だった。
陽太「ふええ、、」
団吾「工場の、、排水っス」
貴司「!?、、規制は無いのかい?」
団吾「規制は、あって無いようなものっス。」
「大きな工場が、一日中動いてるっス、、」
陽太「あれ?窓の外が曇ってきたぞ、霧か?」
貴司「本当だ、なんだか黄色っぽく。」
団吾「黄砂と煙っス、、」
貴司「黄砂と煙、、これは凄いんじゃないか?遠くが見えない、、」
団吾「前から酷かったけど、皇帝の方針が変わってからさらに激化したっス、、」
団吾は険しい顔をしている。
皆も窓の外を見つめていた、、
この後は大きな工場や緑色の河などが見受けられた。

午後7時半、都の駅に着いた。
何本もの路線がある大きな駅だ、
似たような列車が沢山停まっている。
7本あるホームの一番駅舎寄りに停車した。
陽太「おお、、スゲーな。」
貴司「大きな駅だね、、」
蒸気機関の音が何重にも聞こえてくる様は一種独特の空気を醸し出していた。
ひまわり達の乗ってきた列車から、沢山の人が吐き出される、
知らぬ間に沢山乗車してきていたようだ、、。
鉄の骨組みとレンガ造りが印象的な駅舎の改札を抜ける。高さ15メートルぐらいの巨大な建物である。
7時半とはいえ、大勢の人でごったがえしていた。裕福そうな人とそうでなさそうな人、どちらもそれなりに見受けられるのが特徴的だ。

駅舎を出て、団吾の案内で街の中へと歩き出す。
駅前はまさに開発中なのだろう、鳥の巣状のドームや、巨大な建造物が何箇所も建設中である。
駅前のハイカラな地帯を抜けると、下町風の町並みが見えた。
レンガ造り、土塀造り、木造などの低層住宅がぎっしりとひしめきあっている。
洗濯物のロープが家から家へと^^;
街を行きかう人の声や、夕食のにおいがしてきたりと、活気を感じる。
しばらく歩いて、一軒の土塀造りの商店の前で立ち止まった。
三串金物屋
団吾「ここが僕の家っス。」
店の中に入っていく、ひまわりたちも後に続く。
木製の棚にさまざまな金物が並べられている、
鍋ややかん、包丁など、、種類は豊富だ。
奥の座敷の引き戸を開ける。
団吾「、、ただいまっス。」
!「団吾、、!?」
!「兄ちゃん!」
!「兄ちゃんっスか!?」
団吾「母ちゃん、団次、団蔵、帰ったっス、、。」
団次「兄ちゃんが帰って来たっス!」
団蔵「わーい嬉しいっス!」
団次や団蔵という名の子が飛びついて来た、弟達なのだろう。
団吾「元気だったっスか?」
団次、団蔵「元気っス!」
団次が12歳、団蔵が10歳らしい。

団吾の母が口を開いた。
「団吾、、でもどうしたの?そちらの方がたは?」
団吾「途中で会って、仲間になったっス。分けがあって帰って来たっス、、」
皇帝を探りに行くという核心を伏せて、いままでのいきさつを話した。もちろんところどころ貴司のフォローがあったことは言うまでもないだろう、(汗)
団吾母「そういう事だったの、、心配してたのよ。団吾を出稼ぎに出すような形で申し訳ないと思ってるわ、、。」
「うちも楽じゃなくてね、どうしてもおまえを養う余力が無くてね、、。ほら、厳しくなって来たでしょう?」
団吾「大丈夫っス、、何とか楽しくやってるっス、、。」
「ところで今日一日、皆を泊めてあげて欲しいっス。」
団吾母「何のおかまいも出来ないけどいいの?」
団吾「いいっス」

こうして一行は団吾の家に泊まることになった。
2階の6畳ぐらいの部屋を使わせて貰うみたいだ。
陽太「へ~っ、あんなそっくりな弟がいるんだな。」
団吾「はは、、可愛い弟たちっス。」
ひまわり「顔も喋り方もそっくりだよね」
団吾「はは、、;」
結局、晩御飯をごちそうになることとなった。;
貴司「すいません、、何か、、;明日はお店を手伝います。」
陽太「おう、手伝います。」
食事が終わって、部屋に戻る
団吾「、、老師に言われたように、夜中がいいっスか?」
貴司「そうだね。警備が一番手薄になる明日の夜中に忍び込もう、、」
ひまわり「確実に皇帝には影が絡んでいると思います、、影を倒せば大きく変わってくると思います。」
団吾「、、うん変わって欲しいっス。」
夜は更けていった、、

(続く)
決戦が近いですね。
団吾3兄弟ですね^^;
次回にご期待下さい。
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