--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2007.08.21 (Tue)

SS(ショートストーリー) 其の20 移動

翌朝、ひまわりは朝6時に目が覚めた。
「う、、ん。そっか昨日はお祭りだったんだ。」
「陽太くんにからかわれるし大変だったよ、、」
「、、、今日は都へ出発する日だ、、」
部屋の中を見渡す、3人はまだ寝ているようだ。

7時頃、朝ごはんを皆で取る。
老師「今日の事じゃが、、隠密行動という事にして欲しい。」
貴司「隠密行動、、?」
老師「うむ、団吾のこれからの暮らしやすさを考えれば、顔がばれない方が良い。所在が分かれば、この街や家族にも報復の被害が及ぶと思うのじゃ、、」
貴司「、、、、、」
老師「酷な言い方じゃが、あなたたちにはこの街との関わりを消して欲しい。」
チュンシー「そ、それって!」
貴司「大丈夫、、、この街とは関係ない事にして欲しいと?」
老師「、、そうじゃ。」
チュンシー「老師、、酷いわ!団吾くんの命の恩人なのに。」
団吾「老師、みんなは、、仲間っス!それを、、」
老師「わしを憎んでくれ、、それでも街の方を選ばないといかん。」
一同「、、、、、、、」
ひまわり「、、それでも、、、僕にとっては団吾くんや、チュンシーさんや、老師は仲間ですから。どんな立場でも、、」
一同「!?」
陽太「、、だな!」
皆になごやかな空気が戻った。

8時、出発の時となった。
老師が駅まで、馬車を手配してくれていた。
ひまわりたちと、老師、チュンシーが乗り込む。
貴司「結構、ぎゅうぎゅうだね^^;」
街を通り抜け、河沿いの道を駆けてゆく。
大きな山が、景色が流れていく、、。
しばらくして小さな街に隣接した、木造の建物に到着した。
運転手「着きましたよ。」
老師「済まんのう」
一同は馬車を降りる。
ひまわり「小さな、、駅だ、、」
地方のローカル駅といった感じの駅舎がたたずんでいた。
駅名、案内などは全部漢字表記みたいだ。

老師「皆、汽車賃はちゃんと持っとるかの?」
団吾「はいっス。」
現代で、一人片道2250円らしい。
まだ汽車は来ていないようだ。
一日に一本の列車らしい、そのためかホームはやたらと長い。一度に多くの客が乗ってくるのだろうか。

列車がやってきたようだ。
黒い煙を上げながらホームに入線して来る。
かなり大きい、見慣れた電車という感じではなくて、もっと無骨な鉄の塊のような感じだ。
くすんだ緑色に塗装はされているが、巨大な鉄の板を組んで、積み重ねて形を作っているという印象。
すさまじい轟音と、きしみを上げながら停車した。
客車は3両目以降のようだ、全車自由席である。
団吾「では行ってくるっス。」
チュンシー「早く、、帰って来てね!」
老師「気をつけてな、、。」
老師が団吾に帽子を渡してきた。
「これで正体を隠して行け。」
団吾「ありがとうございまっス!」
老師「身の安全を第一にな、、。皆じゃぞ。」
一同「はい。」

汽車が走り出した。
団吾「チュンシーちゃん、老師、行ってくるっスーーーーー!」
チュンシー「団吾くーーーーん!」
老師が小声で呟いた。
「無事で、、戻って来るんじゃぞ。」


団吾たちは5両目に乗車した。赤茶けた鉄の、掃除もあまりされていないデッキ。
そこを抜けると、客室になる。
木製のクロスシートがずらっと並ぶ。固そうな年季の入った、黒っぽく変色した椅子である、
床も木製で同じく黒く変色している。全車喫煙可のようであり、煙草のにおいも染み付いている。
客はあまりいないようだ。
窓枠は鉄で固定されている、打ち付けてあるという方が近いだろうか。
4人は席に着いた。
陽太「でもよ、、都まで何時間なんだ?」
団吾「3日っス。」
一同「3日!?」
団吾「えっ?言い方が悪かったっスか?正確には2日と半日ってところっス。^^」
一同「、、、、、、;」
団吾「途中に大きな駅に止まるっスよ、、」

列車は蒸気機関のようだ、豪快な音と黒い煙を上げながら進んで行く。
スピードはそれほどでもないようだ。;
しかし、景色は流れて行く。見渡す限りの草原、馬やひつじを追い越し進む。遠くの大きな山も少しずつ流れて行く。
貴司がバッグから何か取り出す。
「トランプでもするかい?」
ひまわり「あっ、知ってますよ。」
団吾「とらんぷって何っスか?」
貴司「プレイしながら教えようか、、」
陽太もポケットから何か出す、
「ほらっ、キャラメル。」
3人に配った。
団吾「四角くて固い。、、あ、甘くて美味しいっス。」

トランプの遊び方を一通りやり尽くした頃。
陽太「はあ~長いな、、。」
陽太が欠伸をする、外はオレンジ色に染まっていた。
貴司「3日乗り継いで都へ、、か。」
車掌から、毛布が一人ずつに配られた。
ひまわり「これは?」
団吾「ここで寝るための物っス、座席に寝転がって寝るっス。」
一同「、、、、、ほう。」

夜になった。外は暗がりとシルエット、星だけが見える。
団吾「貴司、、さん、眠れないっスか?」
貴司「ああ、、星を見ていたんだ。何か不思議でね、、。」
団吾「不思議、、?」
貴司「ついこないだまで、普通に学校に行っていたのに、今はこんな冒険をしている。」
「勉強や、生徒会などやっていてそれなりに真面目だったんだよ^^周りの人が喜んでくれるから、やってきて嫌いじゃないけど、、自分で選択してはいなかったんだよね、、。自分の枠の中に収まっていたかったのかな、、?」
団吾「、、、、、、」
貴司「陽太と出会い。ついこの間、ひまわり君と出会い、そして団吾君と出会った。みんな僕を枠の中から連れ出してくれた。教えてくれたんだよ、、色んな挑戦を。」
団吾「、、僕も分かるっす、修行と仕事以外の楽しみ方とか、、みんなを見てて見つけたいなって。陽太くんの明るさみたいな、、w」
貴司「あはは^^;彼も、、ね、、」
いつの間にか眠りに着いた。
月明かりが車窓から、車内を照らしていた。

車内2日目
陽太「ふあ~、椅子が固てえから、体痛いな、、」
貴司「おはよう、8時ぐらいに大きい駅に着くらしいよ。」
陽太「おう。駅に着くのか?」
「まあ、、トイレ行って来る」
トイレから戻って来た。
「結構、汚ねえな、、。」
貴司「そう、、なんだ^^;」
ちなみに、地面に垂れ流し式のタイプらしい;
ひまわり「朝食は運ばれて来るのかな?」
団吾「いや、来ないっス。次の駅で買うっスよ。」
ひまわり「買う、、んだ」
団吾「お城みたいに何でも無いっス。」
ひまわり「!?」
「、、じゃあ僕、いいよ、、。」
団吾「そうっスか。」
貴司「おい、、、、、;」
陽太「、、、、、、、?」

8時少し過ぎに駅に到着した。
団吾、貴司、陽太の3人がホームに下りて売店へと向かった。
団吾「ちょっと我がままに思うっス。」
貴司「うっ、うん、、彼も悪気があったわけじゃないんだよ。;」
団吾「この前の仕事に対しても、思うところがあったっス。」
貴司「、、、、、、;」
、、育ちが違いすぎる2人だからねえ^^;
陽太「ここかー?」
団吾「そうっス。」
商店といった感じのところに、いろんな商品が並べてあった。
乾パンやおにぎり、野菜、つけもの、飲料などを売っている。
おにぎりとつけもののセットとお茶(瓶入り)を買った。
列車に戻る。
何故か雰囲気は冷ややかだ;
陽太「うん。うまうま、、」
貴司「、、陽太。(ボソッ)」
陽太「ん?」
貴司「あの二人、、(かくかくじかじか)」
陽太「ふーん、放っておけば良いんじゃねーの。ガツンとケンカした方が良いかもな。」
貴司「陽太の場合はそうだろうけど、、;」

列車が動き出した。
ひまわりは何も食べていない。
団吾がトイレに行った。、、その隙に。
ひまわりの前におにぎりが一つ差し出される。
貴司「1個、、取って置いたんだ。食べるといいよ。」
ひまわり「貴司さん、、でも、、」
貴司「大丈夫、」
ひまわり「すいません、、。」

昼になった。
貴司「ほう、、携帯からでも零ちゃんねるに繋がるようだよ。」
ひまわり「へえ~」
団吾「、、、、、」
陽太「でも長げえなあ、、そうだ!」
「ジャ~ン!代6回腕相撲大会~。」
一同「、、?」
陽太「腕相撲をやって、順位を決めるってヤツ。今日こそは貴司に勝つぞ!」
貴司「ふふっ、じゃあくじ引きで順番を決めようか。」

・1回戦、貴司対ひまわり
ひまわり「ううっ!はあああ!」
「だめだ、強い、、。」
貴司の勝ち。

・2回戦、陽太対団吾
陽太「行くぜ!」
団吾「僕も行くっス!」
両者、力が均衡しているようだ。
陽太「うぬっ、はああああ!」
僅差で陽太が勝った。

・勝者戦、貴司対陽太
陽太「はっ!」
貴司「、、、、、はあ!」
貴司の勝ち。陽太orz

・敗者戦、ひまわり対団吾
ひまわり「、、、、;」
団吾「、、、、;」
ひまわり「、、、ぐっ!」
団吾「、、、たっ!」
団子が勝った。
ひまわり「、、、、やっぱり僕はダメだ!」
団吾「、、、、、、いや、結構強かったっス。」

一同「!?」


(続くっス、プンプン(団吾))
今回は色々と黒回でした。;
決して、団吾が意地悪。逆にひまわりが、、(略)というわけではないんですが、、
何故かこの組み合わせではこうなってしまった。地雷だったようです。
意外と血の気の多い陽太に、宿敵と言える人が今はいないんだよなあ、、。貴司やひまわりも違いますしね、、^^
スポンサーサイト
00:00  |  小説  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (現在非公開コメント投稿不可)
 

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。